漫画大人買い!恋情デスペラード。紋子ちゃん可愛い!!
はいたい!(どうも)あさひなきりんです。
最近Twitterで『これ好き!』『もっと売れたらいいのに!』『可愛い!』のつぶやきが気になっていたので、全巻一気に買ってみました。上のイラストは、ウェブで試し読みした時に私が描いたものです。
『恋情デスペラード』(2018.1現在、1巻〜5巻まで発売中!)小学館の月刊少年誌『ゲッサン』連載中の漫画です。主人公の紋子さんがめっちゃ強くて、めっちゃイケメンに弱くて惚れっぽいから、戦うときの顔と惚れてるときの顔のギャップが可愛くて好きです。絵が上手くて、主人公以外のキャラも強烈。あと、少年誌ならではのアクションシーンとかかっこいい。なのに、ちょこちょこ笑えるシーンもあったりして。
ウェブの公式サイトで、ちょこちょこ試し読みしていて、やっぱり気になる!となったので、全部買いました。気になる方は、試し読みをお勧めします。あ、いや、忙しいんですよ、私、引越しもあるし・・・読んでる暇あるんかい!・・・なんだけど、気になって仕方ないって事、ありますよね??
ウチは部屋が狭いし本棚が満杯なので、最近は電子書籍ばかり買っていたのですが、久々の紙の本です。やっぱり漫画は紙の本が好きなんですよね。引越し前にも拘わらずかさばる本をね・・・。
でもやっぱり、紙の本が良いんです!漫画は紙の本!
私も一時期、出版社に持ち込みしていたり、今でも漫画を時々描くから、色々勉強もしているんですが、漫画はコマ割りや吹き出しの場所、何も描いていない空間も計算されていて、右ページと左ページでは、大事な駒の場所も違うんです。
なので、電子書籍で1ページずつ読む感じと、紙の本で見開きで読むのとでは、やっぱり違うわけで。それに、アクションがある漫画だと特に、見開きのかっこよさはやっぱり紙媒体が一番だなー!と感じます。
そんなわけで、今日は漫画の話です。
漫画とかイラストって、ちゃちゃっと描けちゃうんでしょ?
漫画やイラストを描いたことがある人は、きっと一度は言われたことがあるんじゃないでしょうか?『ちょっとこれ描いてよ、簡単で良いからさー。』みたいな、軽〜いノリで。
もちろん、簡単に描ける人はいいと思います。でも、私は簡単にちゃちゃっと描けませんし、変なもの描きたくないので、じっくり描きたいし、どうせ描くならサービス(無償)ではなく、正式に依頼(有償)してほしいと思うのです。
なので、ほとんどの場合断るか、何か見返りを要求します。簡単なイラストならお昼奢ってもらうとか。でも、断りにくいのが・・・『お世話になった◯◯さん、退職するんだって。送別会までに簡単でいいから似顔絵描いてよ』一番困るのが、『明日までに』とか急かされたり、『◯◯さん、有休消化でもう出勤しないけど』とかでその人の顔を見れないまま描かなきゃいけない時です。
送別会でプレゼントするものを『ちゃちゃっと簡単に』描けるはずもないし、まして似顔絵を本人の顔も見ないで描くなんてできるわけない。とりあえず目が2つで真ん中に鼻があって口が1つある霊長類の顔を描いて渡すんですが、当然全然似ていないので、本当に嫌になります。
頼むなら、せめてその送別される人の写真と、描く人へのお礼も用意してから頼んで欲しいものです。でないと、本当に困ってしまいますので。
あと、漫画はかなり工程があり、絵柄にもよりますが、完成まですんごい時間と労力がかかります。
①プロット(企画。あらすじ、物語の背景、キャラなど。)
②ネーム(企画通りの物語を原稿の下書きのような感じで描く。セリフ、コマ割りもここでチェックできる。)
③下書き(原稿の下書き。背景も含めてバランス見ながら描く)
④ペン入れ(デジタルでもアナログでも、人物や背景の主線を描く。Gペンや丸ペンなどつけペンを使う人が多いが、細いマジックや製図ペンで描く人もいる。枠線も引く。)
⑤消しゴムかけ(アナログのみ。デジタルでは必要ない工程)
⑥ベタ塗り・網かけ・集中線(黒い部分を均一に塗る・細い線でグラデージョンなどの効果を入れる)
⑦トーン貼り(影や模様の部分に、アナログではシールのようにトーンを貼る。デジタルでは色を塗るようにトーンを置く)
⑧ホワイト(修正部分を修正する。瞳や髪の毛、金属や星、雲などに白でハイライトを入れる)
⑨セリフ、モノローグ書き入れる(アナログなら後で担当さんが写植を入れるから鉛筆で。デジタルなら文字入力機能で、自分で文字のフォントを決めることもできる)
後は、ミスがないか確認して、完成!時々、完成後にミスを見つけて焦ることがあります。キャラの利き手が違うとか、服のトーン貼り間違えたとか、ドアノブの方向が違うとか・・・。
ミスも無くOKなら完成です!写植され(その途中に漢字のミスなども直され)印刷されて製本されて、やっと私達が読むまでになるのです。長い、長い道のりですね!
漫画家って儲かるの?
単行本が売れてアニメ化、ドラマ化、映画化されるような人気漫画になれば、十分生活していける程稼げるでしょうが、普通の漫画家さんならそうは行きません。途中で連載を打ち切られた場合は、より深刻な事態になります。
漫画が連載されるまでの流れ(出版社によって変わるでしょうが、『バクマン』の集英社を例に。)→物語の大枠やキャラなどの企画、原稿の下書き原案(ネーム)が通ったら会議にかけられ、雑誌(本誌または年に数回発売の別冊雑誌)に掲載(デビュー)。読者の反応がよければ連載。連載中も、読者の反応(アンケートや単行本の売れ行きなど)によって、連載が続くか打ち切りになるかが決まります。
はじめの収入は主に原稿料。その後単行本が出れば印税収入がもらえます。単行本が出るのが週刊なら2ヶ月から3ヶ月に一冊。月刊なら6ヶ月に1冊か一年に一冊くらいです。
と、言うことは、週刊連載の場合、とても一人で描ける仕事量ではないので、普通はアシスタントを雇って、背景やモブキャラ(名も無いエキストラとか)、消しゴムかけ、ベタ(真っ黒の部分)塗りやトーン(影や服の柄、背景などに使われるシールのような画材)貼りなどを手伝ってもらって描きます。漫画家の卵やプロのアシスタントもいます。
人件費で赤字になりますが、その後売れれば印税で挽回できます。でも、もし売れなくて打ち切りになったら??・・・そうです。連載赤字が残るだけです。
これが月刊連載なら、締め切りまで時間があるので、一人で全ての作業をすれば、原稿料だけでも生活できるでしょう。それでも売れなければ打ち切りがあり、いきなり無職になりますが。
このように、漫画家とは、かなりの博打業界です。特に週刊誌で本当に連載を希望するなら、それなりに貯金をして連載資金を用意する必要があります。
それに雑誌掲載(デビュー)まで行ける人は一握り。私は月刊誌での連載希望でしたが、会議で通ったことはありません。何度ネームを描いてもボツばかり、会議に持っていかれたのは一回だけ。商業誌で連載している人は、本当にすごいなあ!と尊敬しかありません。
だから、最近ウェブサイト上で無料で読める漫画が流行っているようで、怖いです。公式のサイトなら問題ありませんが、非公式の、つまり法律違反のサイトが横行しています。
作者はかなり苦労して漫画を描いていますし、これからも描き続けて、できれば初めに決めていた物語のラストシーンまで、しっかり描き切りたいと願っているはずです。こんな違法サイトのせいですごい損をしている人が、確実にいます。
その漫画が面白いと思うなら、作者のためにどうか単行本を買って欲しい。新品の本を。あ、電子書籍でもいいんですけど。とにかく単行本を買えば、作者にしっかりお金が入りますし、出版社にも売れてるとわかります。売れれば連載も続きますし、もしかしたらアニメ化なんてこともあるかも知れない。
そりゃ、なんでも無料がいいですよ。お得だし、罪悪感もないし。でも、それ『違法サイト』なんで、当然ですが、読んだあなたも法律違反ですよ。最悪、捕まりますよ。その覚悟はありますか?
漫画業界は生き残って描き続けるのも厳しい業界だからこそ、そういう違法サイトでこっそり泥棒しながら無料で読むのではなく、作者も潤う方法で楽しんでもらえたらと願います。こういうサイトのせいで単行本が売れなければ、連載も打ち切りになり、最悪の場合、物語はラストまで読めなくなります。もちろん作家には1円も入りません。
人気漫画なら、それでも一定数の単行本が売れれば、連載が打ち切りになることもないでしょう。じゃあ、今人気の作品だけあればいいんですか?それが完了して終わってしまったら?
それに、紙の単行本を買えば、知人に貸して一緒に楽しむ事だってできるんです。Twitterとかでファン同士で『5巻買ったよ〜!』『良いよ、今回かなり良い!』とかシェアしたらもっと楽しい。
本当の漫画好きの皆さん、人気作品だけが残るんではなく、いろんな漫画がたくさんある方が面白いと思いませんか?せひ作者の喜ぶ方法で楽しんでいただければ幸いです。
好きなこと仕事にしているんだから、仕方ない?
私の場合は本業ではありませんが、ヤフオクでイラストを時々販売してお金を稼いでいます。得意だし好きなことでお金が貰えることは、誰でもできることじゃないので、売れた時は素直に嬉しいです。
でも、先に言ったように、イラストも漫画も、簡単に短時間で描けるものではありません。それに、どれだけ時間をかけて、画材も使って描いたとしても、それが時間給以上に売れることはほとんどありません。
私は、実際にかけた時間と比べると、時給200円から、良くても時給500円くらいしか稼げていません。時々、画材費しか稼げないこともあるので、実質収益ゼロの時も。
イラストも漫画も、好きなことをして稼いでいるんだから、苦労して当たり前?むしろ苦労を喜べよ、くらいの認識が多い気がします。なんとなく日本人の感覚として、芸術や芸能関連の仕事に対して『楽して稼げて良いなぁ、もっと苦労すれば良いのに』という意識が働くんでしょう。
行ったことのない国のことが理解できないのと同じで、描いたことのない人には分からないとしても、『分からないから攻撃する』のは、おかしなことだと気づいて欲しいです。
まとめ
・漫画は紙の本で読むのがお勧め
・漫画やイラストは、ちゃちゃっと描けない!気軽に頼まないでね
・漫画家は儲かりません。好きな漫画は違法サイトでは無く、単行本買ってね
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それでは、また明日!
あさひなきりん